2005年12月 月釜

12月、何かと慌しい時期ですが、めげずに第34回めの月釜を開催しました。
折からの寒波で、来てくださるお客様があるのかと危ぶんでおりましたが、たくさんのお客様がいらしてくださり、
いろいろ趣向に苦労した甲斐がありました。
師走の風物詩を茶会で楽しんでいただく趣向です。

今年も一年、無事にすごせましたという
思いを 込めて、軸は「無事是貴人」。
でも、本当の禅語の意味は
心になにごとも計りごとをせず
無心でいることが尊いということなんですが
12月にこの語を掛けることが多いようですね。

香合は宝船。七福人と数々のお宝が
載ってます。
そう、年末ジャンボ宝くじです。当たるといいね。

花入れの形は蹲。
寒くて思わず蹲ってしまう、そんな季節です。
花は初嵐(白い椿)と黒文字の枝。

主菓子は蒸したての
アツアツ酒まんじゅう。
ねずこの木で作られた蒸篭ごと
蒸しました。

干菓子は四天王寺の釣鐘屋さんの釣鐘煎餅(除夜の鐘)と手づくりの人型の雲平。
白い男の子と赤い女の子。そうです、年末恒例紅白歌合戦。今年はどちらが勝つかしら。


棚は寒雲卓、水指は算盤の玉の形をした唐津です。
師走の寒い町に
算盤片手に掛け取りが忙しく
走り回る、昔の庶民の生活をイメージして。

「木枯らしや」の歌が書かれた先々代の桐山さんの茶碗、清閑寺の十二支、クリスマス、
送り干支の酉、迎え干支の犬などお茶碗で、師走の風物詩を楽しんでいただきました。

薄器の蒔絵は巻物でしたので
忠臣蔵の連判状のつもり、茶杓の銘は「千秋楽」。
南座の顔見せ興行も師走のお楽しみ。
そして、今年もいよいよ千秋楽です。

2005年10月 名残・茶飯釜

初座の床に、香合を飾ります。

風炉が小さいので、灰型、炭手前はたいへん。
茶飯釜では、先に初炭点前をして、
ご飯を席中で炊きます。

後座の床 背負籠に名残の花々を
(木曜コース亭主kさんの花)

お釜に洗い米をサラサラと

火吹き竹で、炭の火力をあげます

美味しく炊けたご飯を手桶に

お汁は金色でとりまわし


主客、心が通う茶事でした
幻の茶事といわれる茶飯釜の茶事。
炉の季節、釣り釜の時節にするのもよいものですが、10月の名残の侘びの茶事にもぴったり。
折から、新米も店頭に並び始めました。新米の炊ける香りを一番のご馳走に、
ままごとみたいな茶事を楽しみました。
懐石は臨機応変。飯台の茶事をアレンジして、四椀重ねてお出ししました。汁椀の蓋が杯に、
飯椀の蓋が向付の器になります。

2005年10月 男の茶道塾 メンバー主催 テーマ:笑っていただきましょう

― 床 ―

軸:掉棒打月
名残の季節の花を背負籠に
香合:瓢箪


― 風炉先屏風 ―
大阪の御堂筋の銀杏(いちょう)をイメージして

ゆめ 作

―主菓子―
ニコニコ上用饅頭+虎饅頭

月釜の前日、メンバーが集まって
準備をしました。

主菓子も明日の出番を待っています。
お客さまにニコニコ笑っていただけるよう
思いを込めて笑顔を描きました。

― 棗・茶杓 ―
馬×9頭で「上手く(うまく)いく」 という判じ物
茶杓の銘:目盛・MEMORY  さと吉 作

第32回の月釜は、男の茶道塾のメンバーで釜をかけることになりました。男の茶道塾をはじめて今月で丁度一年。

茶歴四ヶ月のメンバーも亭主を務めさせていただきました。

テーマは「笑っていただきましょう」

まだ、始めたばかりで点前もおぼつかない面々、お客様の失笑を買うのも覚悟のうえ。

大阪のど真ん中のビジネス街にある峯風庵ですし、大阪といえばやっぱり笑いよね~と言うことで。

折から、阪神タイガースもリーグ優勝、もう、笑いが止まりませんでした~。

―主茶碗―
茶会のテーマ: 茶碗
竹冠の下に犬がいます

2005年9月 夕去りの茶事 重陽の節句

初座   花

炭手前

向付と汁

煮物椀

主菓子―着綿

蝋燭の灯のもと 濃茶

丁度9月9日の重陽の節句前後の茶事塾となりましたので、菊重ねの趣向の茶事にしました。
茶事ではあまり趣向が重なると席が落ち着きませんので、いつもは3つか5つまでに絞り込むのですが
重なることがおめでたいい節句ですし、少しくだけた夕去りの茶事ですので、お許しいただいて。
初座が昼、後座が夜となる茶事で、蝋燭の灯りをつかいます。
夜咄と同様灯りを照り返す塗りのものはなるべく避けたいところですが
今回は御深井の菊の水指をどうしても使いたくて、それによく合う長板での道具組みとなりました。
花入れは、昔お稽古していた秋草蒔絵の鼓を。
私にしては、いつもより少し華やいだお席となりました。

2005年9月 野分


―汲み出し―
菊花を形作ったジャスミンティー

― 床 ―

― 風炉先屏風 ―
野分の過ぎ去った荒野のススキ

主菓子―(市販のもの)
干菓子―吹き寄せ
(野分の風で吹き飛ばされた木々の葉っぱなど)

― 花 ―
瓦けや野の草を

野分という銘のある茶杓が、ご縁があって峯風庵の道具の仲間入りをしました。

清少納言の枕草子の一節が、鮮明に目に浮かびました。

人生には雨の日も風の日も、台風の日もあるけれど、またがんばろうねという「心萬境随転」の語を床に掛けました。

折りしも、当日は昨年に引き続き、大阪にも台風が接近。
アメリカではハリケーンで大きな被害が。

でも、台風が去った翌朝のあのあっけらかんとした青空、何処で雨風を凌いでいたのか
小さな虫や鳥たちが、何事もなかったかのように、空を飛び、さえずりはじめます。

生きるということを考えさせられます。

2005年8月 見立て道具で楽しむ 南の島のお茶会


―待 合―
煙草盆 線香を焚いて

―汲み出し―
ブルキュラソーのソーダ割り

―床―
円相の軸
大海に浮かぶ島に見立てて

南国の花をココナツの花入れに
敷板はバナナの葉を模して
作られた木彫細工


―香合― 海亀


茶友のたきこさんがこの日のために描いてくれた
風炉先の波の絵が効いてます。
椰子の葉を敷いて、中国の金魚鉢を水指に
(新品ですのでご安心を! )

8月は恒例「南の島のお茶会」です。
私の大好きなインドネシアのバリ島の雑器を中心に、本来は茶道具ではないものを茶道具に見立てて使っています。

床に掛けたお軸と茶筅以外は全て見立ての道具。これだけ、目いっぱい見立て道具が使えて、幸せでした~。

見立て道具は、下手に使うと品がなくなったり、席がうるさくなるのですが、我ながら、今回も成功。これだけやったらサプライズでしょ。
あまりの暑さに、風炉釜をはずして、大きなガラス鉢に氷を入れて冷水点にしました。風炉がないと茶席では香が焚けないので、待合ではバリ島のココナッツの香りの線香を。


薄器はアジアンガラスのコップに
バリ島の小物入れの蓋をあわせたもの
茶杓はマドラーです


ハイビスカスティーの赤い色と
淡雪羹の白がきいている
手づくりの主菓子
銘は「情熱の花」
熱帯魚の形をした
ブルーのガラス皿に盛って


ココナッツの容器に入れた干菓子は
ドライマンゴーとコーヒーピーナッツ