江戸時代の家
三つ蔵の家三つ蔵の家

重要伝統的建造物群保存地区
富田林市じないまち

寺内町は大阪府で唯一、重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
江戸・明治の古民家(約220軒)が広域に残されており、まるでタイムスリップしたような歴史の町です。

美しい街並みをぜひ散策してください。日頃の喧騒を忘れ、心癒されることでしょう。

歴史・文化

じないまちは戦国時代の末期に、京都にある興正寺の証秀上人の呼びかけで、宗教自治都市(じないまち)として誕生しました。
戦国時代、戦火に追われて逃げ惑う民衆が安心して暮らせる、町を作ろうとの思いからだったそうです。

三階蔵の家三階蔵の家
駒つなぎ石駒つなぎ石
町は高台にあり、周囲を城壁のように囲い、朝にはその門を開いて人々の往来を促し、夜には門を閉めて住民の安全を守っていいたことが文献に残されています。町の中を東高野街道が通り、人々が行き交う様が思い描かれます。
自治都市のため税金が安く、職人たちが多く集いました。
町のすぐ横を流れる石川の水運を利用して河内平野一帯から産物が運ばれ、じないまちはその加工と販売を担い、大いに栄えました。最盛期には酒つくり、河内木綿など51職種、149の店舗(寛文8年 1668年の記録)を有した。

織田信長が攻めて来た時には、うまくその矛先をかわして自治を守った知恵と、寺子屋のような学びの場が多く存在し、近隣から人々がいろいろなことを学びにやってきた教育とが生きる町でもありました。

この町が成立したころ、近くの堺の町は貿易の自治都市として栄え、茶道の集大成をされた千 利休は30代の半ば過ぎ。
堺との交流も盛んで、じないまちでは流派に分かれる前の茶道が隆盛であったと聞いています。
峯風庵では利休のお茶を目指していますので、本当に良き場所で茶道ができることに喜びを感じています。

火の用心の石碑火の用心の石碑
重要文化財 興正寺別院重要文化財 興正寺別院
重要文化財 旧杉山家(作り酒屋)重要文化財 旧杉山家(造り酒屋)